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FAQ

Q.歯と歯の間にすき間があって悩んでいます。簡単に治す方法はありますか?

ある程度までのすき間ならば、ラミネートベニアを使って簡単に歯と歯の間のすきまを治すことが可能です。歯もほとんど削る必要がありませんので安心ですし、自然に美しく仕上がります。治療回数は2回で終わります。あまりすき間が大きい場合や治すところが多いときには、はじめに少し矯正治療をして歯を動かしてからのほうがよい場合もあります。

Q.生まれつき歯が茶色くて、人前で大きく口を開けて笑えず悩んでいます。どうしたらよいでしょうか?

 生まれつき歯が茶色く変色している場合には、その原因としてテトラサイクリンという抗生物質を乳幼児期に多量に接取したための副作用が考えられます。このように変色した歯はラミネートベニアにより確実で、安全に白くすることができます。  このような場合、歯の変色は広範囲におよんでいることが多いのですが、笑ったときや話をするときに見える部分にラミネートベニアを張り付けるのがよいでしょう。通常、上の歯で6〜8本治療することになります。下の歯については、目立つかどうかということと、自分がどこまで気になるかということによって治療するかどうかを決めてください。どうするか、迷ってしまう場合には上の歯を先に治療してからあらためて考えればよいでしょう。  治療の回数は、6〜8本でまでなら通常2、3回で終了してしまいます。  また、歯を白くするためには、ホワイトニングといって薬で歯を漂白する方法もありますが、生まれつき変色している場合には、歯のかなり内部まで変色しているため、効果はあまり期待できません。

Q.歯並びを治したいのですが、矯正装置の金具が気になります。ほかによい方法はないですか?

 矯正治療ではなく歯並びを治す方法として、ラミネートベニアやセラミッククラウンを使った方法があります。この方法なら短時間で治療は終わります。

Q.前歯のつめものが、しばらくすると変色したり欠けたりします。もっと長くもつ方法はないですか?

 前歯につめる材料は、通常コンポジットレジンといって白いプラスティックを用います。この方法ははじめはきれいなのですが、時間がたつと変色してしまう欠点があります。変色した場合には、表面をもう一度研磨するか、つめなおさなければなりません。  もっと長くもたせる方法としてセラミックのラミネートベニアを使用する方法もあります。セラミックは時間がたっても変色することはありません。また、強度もコンポジットレジンよりも強いので、簡単に欠けてしまうようなことはないでしょう。

Q.タバコを吸ったり、紅茶を飲むせいか、歯みがきしてもきれいになりません。どうしたらよいですか?  

あまりがんこな着色の場合は、自分で一生懸命に歯みがきをしても、歯と歯の間や、歯の裏側の着色がとれないことがよくあります。このような場合には、やはり、歯科医院でクリーニングしてもらうのが最適です。30〜60分くらいで歯はピカピカにきれいになります。歯垢もいっしょに取ることにもなりなすので、虫歯や歯周病、口臭予防にもなります。  アメリカでは、クリーニングとチェックアップ(定期検診)を約半年ごとに1回受けることが常識になっています。ぜひ、きれい好きな日本人に身につけてほしい習慣だと思います。

Q.歯を白く保たせるためには、どんな歯みがき剤を使ったらよいでしょうか?  

通常歯みがき剤の中には、研磨剤が含まれており、これがタバコやコーヒー、紅茶などで付いた色をとり、歯を白く保つ効果を発揮します。この研磨剤の粒子が粗ければ、着色をとる効果は強いのですが、逆に歯の表面のつやをなくしたり、歯を削ったりしてしまう副作用があります。歯をみがきすぎて、表面のエナメル質が減って内部の黄色みを帯びた象牙質が露出してくると、歯は黄いろくなってしまいます。ですから、あまり研磨剤の粒子の粗い歯みがき剤は使用しないほうがよいでしょう。  だいじなことは歯みがき剤の使い方です。まず、歯みがき剤を小豆くらいの大きさだけブラシに付けてください。そして、着色しているところ、または着色しやすいところからみがきはじめてください。なぜなら、みがいているうちに唾液で歯みがき剤が希釈されてしまうからです。また、長い時間歯をみがきたいときには、はじめはなにもブラシに付けずにみがいて、最後に歯みがき剤を付けるようにするのがよいでしょう。  ただ、きちんとみがいていてもどうしても歯と歯の間や歯の裏にがんこな色が付いてしまいますので、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらうのがよいでしょう。

Q.奥歯のつめものが、笑ったときにきらっと光り、気になります。なんとかなりませんか?

 笑ったときに奥歯につめた金属が見えると、いくら前歯がきれいでも、マイナスのイメージとなってしまいますね。最近では、セラッミクの強度や接着の強度がたいへんよくなり、奥歯のつめものにも安心して使えるようになってきました。また、セラミックは生体に対して安全な材料なので、近頃問題になっている金属アレルギーの方にも安心して使えます。治療はつめものがあまり大きくなければ、2回で終わります。

Q.前歯に差し歯を入れてもらったのですが、色、形ともに気に入りません。どうしたらよいのでしょうか?  

このような方はけっこうたくさんいらっしゃると思います。通常、はじめからやり直さなければならない場合がほとんどです。しかし、多数の歯をつなげてあってかなり大がかりになってしまう場合や、どうしてもいま入れてある差し歯をはずしたくない場合には、ラミネートベニアなどによって表面の色や形を変えることもあります。  この問題を考えてみる際に、差し歯を入れる前に、色や形を自分で十分納得してから歯科医に入れてもらったのかどうかが問題になります。健康保険による治療や”歯の美容”に無頓着な先生では、満足のゆく治療は期待できません。患者さんのいうことをよく聞いてくれて、レベルの高い審美歯科治療のできる先生を選ぶことがもっとも重要です。

Q.歯ぐきの色が全体に黒ずんでいるのですが、この黒ずみはとれますか?  

歯ぐきが黒ずんでいると、いくら歯が美しくてもその美しさが打ち消されてしまいます。歯ぐきの色が全体に黒ずんでいるということであれば、メラニン色素の沈着がもっとも考えられます。この場合には、薬を歯ぐきに塗るだけで黒ずみをとることができます。通常の注射麻酔も必要なく、1〜2回の通院で終わってしまいます。  ただし、黒ずみの原因がメラニン色素ではない場合もあります。たとえば、差し歯が原因で歯ぐきが黒ずんでいるような場合には、薬ではとれません。さし歯をやり直すか、歯ぐきの手術が必要になるかもしれません。

Q.実際には、どのように審美歯科の治療はすすめられるのでしょうか?  

審美歯科治療は、まずカウンセリングからはじめられます。審美歯科治療にとってカウンセリングは不可欠です。なぜなら、人にとって悩みや希望が異なるからです。治療の方法、期間、費用について患者さんがきちんと納得をしてからはじめなければなりません。  カウンセリングが終了後、治療がはじまります。ただし、審美歯科治療をする際には歯や歯肉が健康であるかどうかが基礎となります。はじめに虫歯を治したり、歯石をとったり、歯みがきの方法をきちんと習ったりする必要があるかもしれません。  治療中は、必要があれば歯を削ったり、歯を抜いたりするかもしれませんが、仮の歯を入れることによって、日常生活は問題なく保たれます。治療終了後は、自分の家での歯の手入れがたいへん重要です。さらに、自分では問題がないと思っていても、定期検診と定期的なクリーニングを受けることが、なおいっそう歯の美容と健康にとって有益です。

Q.審美歯科治療は安全ですか?  

通常の歯科治療とおなじく、審美歯科には治療自体の安全性に関して特に問題となる治療法はありません。適応症の選択、薬剤や材料の正しい使用、確実な治療技術が満たされれば、安心して治療が受けることができます。審美歯科治療の代表とされるラミネートベニアについてのべれば、たいへん安全性の高い治療法といえるでしょう。なぜなら、通常は自分の歯を0.5mmほどのきわめてうすい厚みでしか削らないからです。したがって、歯の中の神経にダメージを与えることがありません。また、エナメル質が歯の表面に残りますので、虫歯にもなりにくいのです。セラミックは歯肉にもやさしい材料なので、歯肉に炎症がおきたりすることなく、美しい歯肉を保つことができます。また、万が一ラミネートベニアがはずれたり、欠けたりしても、治療をやり直すことができます。さらに、ホワイトニング(歯の漂白)の場合は、歯をまったく削る必要がないので、歯を傷めることはありません。コンポジットレジン・ボンディングもほとんど歯を削らずに治療できます。

Q.審美歯科治療は痛くないですか?

 たとえば、ラミネートベニアの治療の場合についていいますと、ほとんど痛みを感じません。削っても痛みを感じないエナメル質しか削る必要がないからです(ですから、麻酔は通常不要です)。たとえ麻酔をする場合でも、現在の麻酔の技術や器具は進歩しており、麻酔の際に痛みを感じることはありません。そして、麻酔さえ十分に効いていれば、治療中に痛みを感じることはまったくありません。私のクリニックでは、とくに麻酔に気を使っていますので、患者さんにとってはいつ麻酔したのか気がつかないくらいです。また、信じられないかもしれませんが、患者さんの中には治療中にリラックスして眠ってしまう方がたくさんいらっしゃいます。どうして、麻酔が痛くないようにできるかといいますと、 注射をする箇所にクリーム状の表面麻酔を最初に使い、その後時間をかけて粘膜表面から深部に少しずつ麻酔を効かせていく 使用する注射針はたいへん細く、直径0.26mm(33ゲージ)しかない 麻酔液を体温とほぼ同じ温度にあたためているので、温度刺激による痛みがない 電動麻酔器を使用しているので、手動ではできないようなゆっくりとした速度を保ちながら麻酔薬を注入でき、注入圧による痛みを小さくできる といった理由からです。

 

 


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